写真・映像用品年鑑2017
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259特集素朴な質問から活用法まで 用品の知識と答問A答問デジタルカメラを長く使っていると、メモリーカードも数が増えてきます。中には256MBなどと、現在のデジタルカメラ用には容量不足なものもあるかもしれません。またminiSD、microSD、SD、Compact Flash(CF)など規格・形状も様々です。メモリーカードはよく見ると種類が多いのですが、選び方・使い方を教えてください。02主流のメモリーカードの種類これまで様々な規格や容量のメモリーカードが登場していますが、現在のデジタルカメラで主に用いられているのはSDとCFカードです。SDカードには形は同じでもファイル形式の違うSD、SDHC、SDXCの3種類があります。またCFカードの次世代規格として登場したCFast2.0カードは、高解像度の4K・フルHD録画に必要な速度と容量を実現しています(コネクタ形状が異なりますのでCFカードとの互換性はありません)。このほか、ハイエンドのカメラに採用されているXQDカードがありますが、新しく登場したものほど書き込み速度やデータ転送速度が高速化されています。カード選びの注意点メモリーカードの購入にあたって最初に注意したいのは、あなたのカメラに適合するカードか、という点です。SDカードとCFカードは大きさが明らかに違うので間違えようがないと思いますが、SDカードにはSD・SDHC・SDXCの3種類があり、SDとSDHCに対応しているカメラにSDXCのカードを挿入しても基本的にデータは記録されません。これについてはカメラの説明書を読むか、分からなければメーカーに問い合わせ、動作確認されているものを選んでください。なおSD・SDHC・SDXCカードの規格は上位互換性があり、SDHCカード対応のカメラであればSDカードも使用でき、同様にSDXCのカード対応カメラであればSDやSDHCカードも使えます。次に注意したいのが最大転送速度(読み取り速度)やスピードクラス、UHSスピードクラスです。CF、SDカードともに大きな数字で、64GBや128GBと容量が記されているラベルに、小さな数字で40MB/sなどと記されているのが最大転送速度で、カメラのバッファメモリーからメモリーカードへデータを転送する速さを示しています。スピードクラスは図1のように表示され、動画の「最低保証速度」を示し、中の数字が6であればClass6で 6MB/s、10であればClass10で10MB/sであることを示しています。また図2のように示されているのはUHSスピードクラス1か3のどちらに属するかを示し、いずれも数字が大きいほうが動作が速くなります。なお、スピードクラスやUHSスピードクラスは動画に関する規格で、静止画には関係していません。ただ「書き込み速度」や「読み取り速度」を公表していないメーカーもあり、この数値を目安にすることもありますが正確な速度ではありません。またUHS-Ⅰ、UHS-Ⅱという規格は静止画や動画を読み書きする際の「データの通り道」の規格で、使っているカメラがどちらのバスインターフェースに属しているかにも注意が必要です。カード容量の決め方容量は、予算との兼ね合いもありますが、主に使用するカメラの画素数と記録方式に合わせて選びましょう。たとえば約2400万画素のデジタルカメラ用としましょう。カメラ・撮影条件によって増減はありますが、容量の目安となる数字(撮影枚数)は以下のようになります。カード容量32GB16GB8GBJPEG最高画質3760枚1880枚940枚LAW+JPEG最高画質760枚380枚190枚静止画は上記の数字ですが、動画となるとさらに大容量が必要です。また一つの考え方として1回当たりの撮影枚数ギリギリの容量のものを複数持つより、余裕がある容量のカードを使用した方が交換時のトラブル防止や、カード寿命を長く保つ上で有効です。なおフラッシュメモリーの特性上、書き込み回数などには制限があり、長年大容量のデータの読み書きを繰り返すと容量が減ってしまうことがあります。最後に一つ。撮影後のデータはメモリーカードに入れっぱなしにしないこと。大事なデータは、複数のHDDやSSDなどの記録媒体にバックアップして保存しましょう。図1:スピードクラス10の表示例図2:UHSタイプは「I」、スピードクラス3の表示例SDHCスピードクラス4のメモリーカードUHSスピードクラスⅡのメモリーカード

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