写真・映像用品年鑑2017
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260A答問コンバージョンレンズとは、カメラのマスターレンズに取り付けて焦点距離を変換する補助レンズのことで、望遠・広角・魚眼などの画面効果を作り出すことができ、クローズアップレンズもその一つです。コンバージョンレンズは、どこまで交換レンズの代わりになるのでしょうか。03フロントコンバージョンレンズとリアコンバージョンレンズコンバージョンレンズの種類は、レンズ前面のネジ径を利用して取り付けるフロントコンバージョンレンズと、一眼レフのレンズとカメラの間に装着するリアコンバージョンレンズ(リアコンバーター)の2種類に分かれます。いずれも単独で撮影に使うものではなく、マスターレンズに取り付けて両者の焦点距離を合成することで焦点距離を変換します。取り扱いが容易なフロントコンバージョンレンズフロントコンバージョンレンズにはマスターレンズの画角を広げるワイドコンバージョン、焦点距離を伸ばすテレコンバージョン、最短撮影距離を縮めるクローズアップレンズがあります。ワイド・テレコンバージョンレンズは主にデジタルビデオカメラ、多機能コンパクトデジタルカメラなどに使われ、取り付けはいずれもマスターレンズのフィルターネジを利用しますが、カメラによっては取り付け用のアダプターリングが必要なものもあるので注意してください。クローズアップレンズも、レンズのフィルターネジにねじ込んで使う点は変わりませんが、小口径から大口径まで豊富なバリエーションが揃っていて、最近はスマートフォンのカメラ用にマグネットで取り付けられるものや、フィルターネジのないレンズに使えるアダプターも登場しています。またクローズアップレンズは焦点距離ごとにナンバーがあり、数値が大きいほど撮影距離が短くなり、2枚組み合わせての使用も可能です。フロントコンバージョンレンズに共通する最大のメリットは、取り付けてもマスターレンズのFナンバー(レンズの明るさ)が変わらないことですが、クローズアップレンズは強制的に焦点距離を短くするので取り付けたままでは無限遠には焦点が合いません。一眼レフカメラで活用されるリアコンバージョンレンズレンズ交換式の一眼レフカメラで多用されているのが、レンズとボディの間にセットするリアコンバージョンレンズ(テレコンバーター)で、焦点距離を1.4倍(1.4×)に伸ばすものと2倍(2×)にするものが用意されています。利点の第一は、同じメーカー(マウント)であればほとんどのレンズと組み合わせて焦点距離を伸ばせることで、超望遠レンズを携行できないときは重宝するアクセサリーです。第二の利点は、マスターレンズの最短撮影距離が変わらないことです。仮に最短撮影距離1.5メートルの70~300ミリズームに1.4倍を付けて300ミリで撮影する場合、合成焦点距離420ミリで1.5メートルの最短撮影距離が使用できます。2倍だと600ミリで1.5メートルの望遠接写が可能です。また等倍接写ができるマクロレンズに取り付ければ、焦点距離は伸びますがワーキングディスタンス(レンズ先端と被写体との距離)はそのままで、カメラの位置を変えずに被写体を大きく写せます。ただし、フロントコンバージョンレンズと異なりF値に影響を与え1.4倍では1絞り、2倍では2絞り分暗くなります。リアコンバージョンレンズ(テレコンバーター)の「リア」とは交換レンズの後という意味。左がマスターレンズ(交換レンズ)で右がカメラボディ、その間に1.4倍のテレコンバーターを装着する形になります。AF・AEに連動するものもあります。

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