写真・映像用品年鑑2017
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262A答問マウントアダプターとは、異なるメーカーのカメラとレンズを組み合わせて使うことができるアクセサリーです。いろいろなレンズが使える異種結合の楽しさといえるでしょう。なぜこのようなアクセサリーが必要かというと、メーカー毎にマウントの大きさや形状、フランジバックが違うためです。マウントアダプターはとても便利そうですが、使い勝手はどうなのでしょう。04フランジバックってなに?マウントの大きさや形状はカメラやレンズを見比べれば分かりますが、フランジバックという言葉にはなじみがない人も多いと思うので、簡単に説明しておきましょう。フランジバックとは、カメラのマウント面から受光素子までの距離のことで、カメラメーカー毎に微妙に長さが違います。もしこれが少しでも狂ったりがたつきがあると、無限遠(のピント)が出なかったり、片ぼけ(画面周辺の一方向がぼけてしまうこと)などの支障が生じます。一眼レフとミラーレス一眼を比べると、カメラの厚みが違うことに気がつきますが、これは一眼レフにはミラーを収納するミラーボックスがあるためで、ミラーレス一眼は一眼レフの半分くらいの厚みしかありません。これが、一眼レフとミラーレス一眼でフランジバックの差が大きい理由です。マウントアダプターと相性のいいミラーレス一眼ミラーレス一眼に豊富なマウントアダプターを利用できるのは、フランジバックが短いためで、メーカーが異なる一眼レフのレンズを取り付けても撮影が楽しめるようになっています。もちろん一眼レフカメラでも、フランジバックの長いカメラの交換レンズは、フランジバックの短いカメラに取り付け可能です。使用上の注意点使用できるレンズの幅を広げてくれるマウントアダプターですが、利点ばかりではありません。購入前に心得ておいてほしいのは、万一トラブルが生じた場合、カメラ・レンズいずれのメーカーの保証も受けられないということです。また、取り付けられないレンズや機能の一部に制限が加えられるものもあります。特に注意したいのが、同じメーカーのほとんどのレンズが装着できても、レンズによっては装着不可のものや、作られた年代ごとに絞り操作の方法が違い、取り付けられても絞り操作ができないものもあることです。購入時に、この辺をしっかり確認した上で使うようにしてください。もう一つ忘れてならないのは、最新のデジタル一眼レフやミラーレス一眼にマウントアダプターを介して古いマニュアルレンズを取り付けると、カメラとレンズの間の信号のやり取りができないためシャッターが切れないことがあるのですが、これはカメラの出荷時にそのような設定がされているためで、セットアップメニューなどで設定を解除すると撮影ができるようになります(お手持ちのカメラでこの操作ができるかどうか、あらかじめ確かめておきましょう)。マウントアダプターの上手な選び方現在マウントアダプターは、国産・マイクロフォーサーズのミラーレス一眼に、マウントアダプターを介して他社のレンズを取り付けた様子です。ミラーレス一眼は、マウント面から受光素子までのフランジバックが短いため、マウントが異なる各社のレンズを取り付ける上で有利です。

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