写真・映像用品年鑑2017
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267特集素朴な質問から活用法まで 用品の知識と答問光を効果的に回すディフューズボックス撮影専門のスタジオに入ると内部が白く塗装されていることに気付きますが、これは光が被写体を包み込むように回ることを意図しています。それと同じ効果を持ったアクセサリーがディフューズボックスです。四角錐やボックス型をした薄く白い布の外から光を当てるようになっているものや、銀色の塗装をした四角錐の天井に光源を置き、反射板でボックス内に光を万遍なく行き渡らせるといったものもあります。四角錐の一方は開放されていて、そこから被写体にレンズを向けることができ、組み立てはいずれも簡単で、自宅のテーブル上が簡単に小型スタジオになります。補助光を効果的に使うスタジオでの撮影では被写体を照明するメインライト、暗部の明るさを補う補助光用のライトなど複数の照明器具を使いますが、自宅のテーブル上で写すテーブルフォトではメインライトの光を白や銀のレフ板で反射させ、被写体の暗い部分が黒くつぶれないように補助光を送るのが一般的な撮影方法です。レフ板は直径30センチくらいから各サイズが用意されているので、被写体の大きさに合わせて選ぶとよいでしょう。また意外に知られていませんが、白バックに白い被写体を置いたときなどに被写体の形を強調するのに使う黒レフがあります。これを使うと被写体が背景に溶け込むのを防ぎ、立体感を持った画面を作り出すことができます。イメージを変えるバック最後に忘れてならないのがバック(背景紙)です。一般的には白やグレーが使われますが、被写体のイメージに合わせて色バックやグラデーションペーパーなどを使ってみましょう。英字新聞をバックに利用するのも面白い効果があります。また手芸店で大きめの端切れを買っておき、シックな小物の背景として使うと被写体のイメージを強調してくれます。写真2:被写体はそのままで、ライトを画面右後ろに移動して半逆光線で照明しました。そのままだとネックレスや小指の下側がアンダーになるので白レフ板で補助光を送り、メリハリのある画面にしています。写真3:白バックにフラワーアレンジを置き、天井の蛍光灯で写したものです。光源が右上からの斜光線気味の光であったため、被写体に立体感が出ています。写真4:天井のライトを消して照明を半逆光の位置に置き、被写体をディフューズボックスで囲ってバックにグラデーションが出るように光線をカット、画面左前方からレフ板で補助光を当てました。立体感はそのままで被写体の影が弱まり、花全体がやわらかく描写されています。写真1:ディフューズボックスの中に黒布でバックを作り、手の形をした置物の指先にネックレスを掛けたものを順光線で撮影しました。被写体全体にきれいに光が回っていますが、立体感がやや乏しい画面になっています。ライト被写体の右後ろからの半逆光レフ板ライト被写体の斜め後ろからの半逆光レフ板小型のディフューズボックス黒いレフ板

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