写真・映像用品年鑑2017
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268A答問よい写真、素敵な写真を撮るには、まずは自分の気に入った道具である、カメラやレンズを使いこなすことから始めましょう。ただし、愛機をどこかにぶつけたり擦ったり落としたりして、傷を付けたり壊すようなことはしたくありませんね。そのためには携帯用にリュック型カメラバッグ、ショルダー型カメラバッグなどが必要になります。またデジタルカメラや交換レンズは、精密な光学・電気製品ですから、写り方に影響を与えたり故障に繋がる汚れには敏感になりたいものです。丁寧に扱うだけではなく、基本的な手入れ用品は揃えておきましょう。撮影時から保管まで、カメラの保護・清掃・手入れの仕方を知りたいのですが。07カメラ用のバッグ/リュック自分のカメラやレンズを持ち運びしやすく、体力にも見合った製品を選ぶのは大事なことです。基準はもちろん普段自分が使っている機材。たとえば、◎標準ズームレンズが付いたボディ◎望遠ズームレンズが基本セットとしましょう。撮影目的に合わせて超広角レンズかマクロレンズをプラスすることもあるとすれば、バッグ/リュックに必要な容量はボディ+レンズ3本、これにフィルターやレリーズなどの小物がプラスされた程度。さらに、折りたたみ傘やペットボトルがポケットに収納できれば便利です。バッグ/リュックは確かに大は小を兼ねるのですが、機材を保護するために丈夫にできていて比較的重いので、例外的な機材量を想定しないほうがよいでしょう。実際に機材を入れて少し持ち歩いてみて、疲れ具合が判断できれば一番よいのですが……。バッグとリュックのどちらにするか。これは、機材を出し入れする頻度と歩く距離の兼ね合いです。移動中に両手が自由になり、機材の重さを分散して体の負担を減らしたいならリュックですが、出し入れのたびにリュックを下ろしてまた背負う必要があります。ショルダーバッグはその逆で、機材の出し入れはバッグを肩に掛けたままでもできますが、1本のベルトに重さがかかりますから、肩の負担は大きくなりますし、バッグも安定しません。一つですべてをまかなうのはやや無理がありますから、機材の重さと移動距離によって二つを使い分けるのが現実的かもしれません。一般用のバッグ/リュックを流用するときは、少なくともカメラボディ・レンズはクッション材の入ったケースなどに入れて保護しましょう。円筒形で口紐が付いた巾着式の製品や、材質も合成皮革のものから長いマジックテープの付いた布製キルティングでくるむ製品まで、大きさも含め様々な選択肢があります。カメラ・レンズの大敵はホコリ、手の脂などデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラ、レンズなどでも防滴・防塵構造を採用した製品が増えてはきましたが、まだそのような構造になっていない製品のほうが多いようです。また近年は、飛躍的にズームレンズの使用者が増加しています。ズームレンズは単焦点レンズよりも可動部分が増えるので、知らず知らずのうちにホコリも入り込みやすくなっています。砂漠地帯など微細な砂埃が入り込むような環境での撮影が日常、という人はさほど多くはないでしょうし、国内での野山や町中では、レンズやカメラ内にホコリが入り込むことを気にしない人のほうが多いかもしれません。ところが、知らず知らずのうちに付いたホコリや手の脂をそのままにしておくと、カビの原因になったり、レンズの乱反射の原因にもなります。実害として、作品の鮮鋭度が落ち、描写が甘くなることもあります。デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラなど、レンズ交換をする機種では、レンズ交換時に撮像素子部分やローパスフィルター面にゴミが付着しやすくなります。それに気づかずに撮影していると、空や水面、建物だと明るくシンプルな壁面やガラス面などに暗い点となって写り込みます(野原や森林、山肌、濃度の濃い複雑な建物などでは、ゴミが写り込んでもその存在は分かりません)。収納が工夫されたカメラリュックショルダーバッグの内部

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