写真・映像用品年鑑2017
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269特集素朴な質問から活用法まで 用品の知識と答問このゴミの写り込みは、絞りF11~16以上に絞り込んだときに目立ってきますが、絞り開放に近い撮影画像ではぼけてしまうので、案外気がつかないかもしれません。たまに、空など明るくシンプルなところに向けて絞りF16くらいで写してみて、ゴミの確認をしてみるといいでしょう。レンズに付着したホコリ、手の脂の処理レンズ表面には、微細な砂埃などが付着しているおそれがあるため、いきなりレンズクリーナー用の布などで擦るとレンズに傷を付けてしまいます。まずは、できるだけ大きいブロアーで、十分にホコリを吹き飛ばしてから、レンズクリーナーで柔らかく拭きあげましょう。注意したいのは、ブラシ部分はレンズやミラー面には使わないということです。ブロアーとブラシをいつも一体にして使う方は、ブロアーブラシでカメラ本体内部のミラー部分を吹き払うときに、ブラシをミラーにつけないようにしましょう。ブラシに脂分が付着していると余計に汚れてしまいます(ときおり中性洗剤などでブラシ部分を洗っておくと安心です)。デジタル一眼レフカメラで、ファインダーにゴミが付いたときにはファインダー内側とミラー部分をブロアーで吹き飛ばします。一眼レフカメラやミラーレスカメラなどのローパスフィルターや撮像素子部分に付着したゴミは、軽くブロアーで吹き飛ばす程度にします。ブロアーであまり強く吹き飛ばそうとすると、ローパスフィルターの裏側にゴミが入り込んでしまう危険があり、そうなるとメーカー修理になってしまいますから注意してください。通常は、カメラのゴミ取り機能で5~6回処理すると、ほとんどのゴミはなくなります。それでも取れないゴミは、カメラメーカーに相談しましょう。機材の保管カメラやレンズの大敵はカビです。一度発生してしまうとやっかいなので、時々外で使い、きちんと掃除をしておきましょう。長期間使わないときは、電池・メモリーカードを抜いてカビが出にくいところに保管します。家の中でいえば、◎直射光が当たらない(室温の変化が少なく、比較的低温)◎ホコリが立ちにくい(畳やカーペットよりはフローリング)◎水回りから離れている(湿気が少ない)◎床よりも天井に近いところ(ホコリ、湿気が少ない)がよい条件です。また湿度の高い時期には、常にエアコンの効いた部屋で保管することも考えましょう。もっとも、過度の湿気はもちろんよくないのですが、乾燥しすぎもまたよくないので注意しましょう。除湿よりも「調湿」ということです。カメラやレンズはカビなどを防ぐため、防湿ケースなどでの保管をお勧めします。電気で湿度調節をする防湿ケース・キャビネットを利用できれば、カメラやレンズの保管に適した30~50%の湿度に保てるので安心です。ゴミが落ちるようにマウント面を下に向けて、軽くブロアーで吹いてホコリを吹き飛ばす湿度を調節できる防湿キャビネット撮影レンズの前面に付いたホコリと指の脂赤丸の中がローパスフィルター上に付いたゴミの影(画面を拡大した一部分)

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