写真・映像用品年鑑2017
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270A答問絵と同じで、写真も壁に飾られてはじめて作品性を帯びてきます。写真は見せ方によって、せっかくの作品が台無しになることもあり、見栄えは、見せ方の上手下手で大きく違ってきます。写真は額装して飾ったほうが遙かに作品としての品格も上がり、見栄えもよく、部屋の装飾と雰囲気作りに役立つでしょう。額を壁に掛けるときは、アイレベル(目の高さ)が基本です。写真の中央を正面から見られるようにということですが、身長は様々なので状況に合わせて平均的な高さを選びましょう。気に入った写真をきれいに飾るには、どうしたらよいのでしょうか。08額装の基本的なノウハウ●額縁写真は、その媒体である印画紙が平面で、筆と絵の具で描いたような筆のタッチといった特長がないので、複雑な飾りなどを施した額縁では、中身の作品が額負けしてしまいます。つまり、写真作品を飾るにはシンプルでスッキリとした作りの額縁が作品を引き立てる、というのが基本になります。額縁の選び方のポイントは、大まかにいえば◎飾りたい作品のイメージはどのような方向性を持つのか◎自分の作品をどのように見せたいかという2点にあります。自分の作品をいかに見せるか、見てもらうか、を念頭に額縁の形状、材質、色などを絞り込むといいでしょう。額縁はシンプルな構造ですが、意外にバリエーションが豊富です。■サイズ:L判や2L判プリントを飾る小さなものから全紙クラス、特注サイズまで各種サイズが揃っています。小さな額には、テーブルトップに置くスタンドタイプと壁掛けタイプがあります。額面が小さいと細かな絵柄は目立たないので、ポートレートやペットなら3分身~顔のアップ、花のクローズアップなどが見栄えがします。また壁掛けタイプは何点か組み合わせて飾るのも効果的です。自慢の作品は大きくプリントして飾りたくなりますが、一般家庭では壁面にあまり余裕がないのでA4~A3ノビ判くらいを目安にするとよいでしょう。画面に小さく写っているものでも大きくプリントするとハッキリ見えてきて、写真の緻密な描写力が生かせます。広大な風景などは、大きくプリントするほど臨場感が増し迫力が出るのですが、何でも大きくすればよいというものではありません。たとえば、小さな被写体を1/2倍にクローズアップしたとしましょう。それをプリントすると実寸を超えて拡大像になりますから、可愛いつもりがグロテスクになってしまうこともあります。最初は、気に入った作品ができたら大きくプリントして額装して飾る、でよいのですが、額装(展示)を前提にした写し方ができるようになれば、作品の内容も深まるでしょう。見せる大きさに合わせて、被写体の大きさや配置を考えるのが撮影の醍醐味の一つです。■材質/色:写真用の額縁にはプラスチック製もありますが、木製やアルミ製が主流になっています。特長を一言でいえば、木製はやわらかな温もり、アルミ製はシャープな光沢感。飾る写真もそれに合わせてみましょう。黒アルミ枠、黒マット紙、Vカットで白い縁がついた額縁明るい色の木製枠、白マット紙、Vカットの額縁マットの幅が広いワイドマットタイプ(A3ノビ)写真のイメージに合わせて額装する細縁、全面使用タイプ(A3ノビ)

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