写真・映像用品年鑑2017
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271特集素朴な質問から活用法まで 用品の知識と答問木製はパステルカラーなどに塗ったタイプと、木らしく茶系の濃淡の色彩が主流。茶系はあまり目立たないので、どんな作品でも上品に引き立ててくれます。パステルカラーは、作品の色彩に合わせることで優しい雰囲気を盛り上げてくれます。アルミ製はシルバー・ブラックが主流。木製に比べて縁が細めな製品が多く、シルバーは明るい雰囲気、ブラックはシックな印象です。写真の絵柄はもちろんですが、マットの色とも合わせて考えましょう。●マット写真と額縁との間に入れる厚紙・ボードなどをマットといいます。本来は、前面保護用のガラスやアクリル板に写真プリントが張り付かないようにするためのものですが、単にそれだけの役割ではなく、中身の写真作品をいかによく見せるか、見せ方に大きく影響する重要な要素になります。販売されているほとんどの額縁では、印画紙に対応したサイズの内窓が開けられた白色か黒色マットが付属していて、その厚みも薄いものから3ミリ程度のものまで、額縁のサイズや価格によって異なっています。マットの厚さが1ミリ以上のものでは、マット窓の内側が斜めカット(Vカット)されています。六切サイズ、またはA4サイズ以上のプリントでは、1ミリ以上の厚さのマットが作品も見栄えがします。またマットの色が、飾る作品のイメージに大きく影響します。色といっても、基本的にはホワイト・グレー・ブラックの無彩色です。どんなものにも相性のよい無難なホワイト、鮮やかな色彩や強いコントラストの作品を生かすグレー、見る人の視線を写真に集中させるブラックと、このあたりの選択はセンスがものをいいます。さらに、マットの幅(作品に対する額縁の大きさと、マットの窓の大きさの関係)も大切です。額縁の大きさに対してプリントを小さめにして、そのぶんマット面を広く見せると写真を見つめるようになるせいか、かえって印象的に感じられます。選択肢は◎一般市販品の標準的な幅にする◎マット面の広い製品にする◎別売りのマットで好みの幅にするの三つ、あるいは縦長トリミング、横長ワイドのトリミング窓を注文してカットしてもらう方法もあります。●そのほか比較的新しい製品として、縁がなく透明なアクリルパネルの形を生かした額縁もあります。幅広の厚手マットで窓はVカット、グレーやブラックのマット色を選べば前面アクリルパネルのクリスタル感が写真を上質に見せてくれます。また、デジタル時代らしい液晶ディスプレイの卓上額や壁掛けタイプもあります。卓上タイプの画面はSVGA(800×600ピクセル)ほどで静止画、動画、音楽も再生できますから、撮りためたデータを編集してSDカードに入れておけば、様々な画像を気軽に楽しめます。●六切サイズ以上で必要な プリントの裏打ち日本では湿度の高い時期や季節があり、また加湿器が設置された部屋などに飾った写真額では、裏打ちされていないプリントは真ん中辺りから膨れてきたり、波打ってきたりして、前面ガラスに張り付いてしまうと剥がせなくなってしまいます。そのような不具合を防ぐために裏打ちを施します。加工業者に依頼する方法もありますし、市販の裏打ちシートを購入し、自分で裏張り加工することも可能です。裏打ちシートの糊も、気泡の発生を防ぐような工夫がされており、初めてでも簡単に加工できます。額は目線に合わせて高さを決める厚みのあるアクリルパネルを使った縁なしタイプアクリル製の透明なフォトスタンド

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