写真・映像用品年鑑2017
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272A答問もっとも違うところは、画像を記録する部分です。デジタルでいえば、カメラ内にある撮像素子と、それを外部記録するメモリーカード。銀塩写真では、撮像素子とメモリーカードの機能がフィルムとして一体になっています。そしてフィルムは毎回使い切りです。小さなメモリーカード1枚で何百枚も写せるのに比べ、フィルムはかさばる上に1本36枚/24枚撮りです。カメラでいえば、光学的な部分はほとんど同じですが、デジタルカメラは電気製品の要素が強く、一部の例外を除いてボディ背面に液晶モニターが付いています。現在、新品で購入できる35ミリ判フィルム一眼レフカメラは少なく、ニコンF6、ニコンFM10、キヤノンEOS-1vなどがあります。あとは中古品となりますが、市場在庫は豊富なので興味があれば十分に楽しむことができます。フィルム(銀塩写真)撮影は、デジタルに比べてどんな違いがありますか。09フィルム写真の特長はデジタル写真と比べたフィルム(銀塩)写真の特長は以下のとおりです。❶画像の階調に途切れがなくなだらかに見えます。デジタルはピクセルデータの集合なので、原理的には階調が途切れています。❷露出を決定しシャッターを切った段階でオリジナルが確定します。したがって、写真を楽しむのにパソコンは必要ありません。ただし、デジタルでは当たり前の操作なのにフィルムでは、◎デジタルのように1コマごとにISO感度を変えたりはできない◎専用のフィルターを使う以外に色温度の変更ができない◎現像上がりまで、画面上で拡大したピントの確認ができない◎現像後の原板では色彩調整や濃度調整ができないといった不自由さはあります。❸ 一般的には自分で現像処理ができないので、現像所に依頼します。毎回フィルム代+現像代が必要です。 便利なのはデジタル写真ですが、フィルム写真には独特な魅力があります。 その一つは、すぐには撮影結果が分からないアナログ感です。あれこれ予想しながらの撮影は、プロには不安要素ですが、趣味なら「楽しみが持続する」プラス要素といえるでしょう。 もう一つは粒状感です。前記のように階調はなだらかなのですが、引き伸ばすにつれて微細な点描画のように見えてくる画像には、規則正しいピクセルの集まりであるデジタルにはない「人間味」が感じられます。フィルムの種類デジタルカメラは例外を除きカラー撮影が基本で、モノクロ(黒白)写真はデータ処理によりますが、フィルムカメラでは撮影時に専用フィルムを選択します。カラーフィルムには、フィルム現像すると明暗が逆転したネガ像になり、印画紙にプリントすると明暗が正常なポジ像になるカラーネガと、フィルム現像しただけでポジ像になるカラーリバーサルフィルムの2種類があります。モノクロフィルムはネガのみです。カラーフィルムでは、デジタルのように簡単に色彩調整はできませんが、銘柄によって多少色調傾向が異なるので、自分の撮影傾向やイメージによって選択する方法もあるでしょう。たとえば、やや暖色系で色鮮やかな表現になるフィルムでは、赤紫色に寄ったり、緑色系にイエローがわずかに影響して、新緑などはデジタルカラーに近い鮮やかな発色をします。また、紫色などが見た目に近い発色になるフ35ミリ判フィルム一眼レフカメラ6×6判二眼レフカメラ

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