写真・映像用品年鑑2017
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278(一社)日本写真映像用品工業会では、日本市場に安価なフィルターで撮影に影響を及ぼしかねない製品が流通している事が確認されたため、ユーザー保護の目的から流通しているフィルターの性能・品質検査を実施いたしました。その検査結果を下記に発表させていただきますので、フィルターの使用につきましては十分注意していただくようお願いします。低品質のフィルター(低価格品)を使用すると、せっかくの高性能なレンズやカメラの性能を十分生かせず、意図した写真が撮れない場合があります。市場には日本のフィルターブランド製品の偽造品、類似したパッケージの模造品や、表示した性能を満たさない粗悪品も流通しています。そもそも偽造・模造は違法であり、フィルターは外観からは品質を確認しにくいので、信頼できるブランドを選択するのが安全といえます。写真撮影用フィルターの選び方UVフィルターは可視光線域ではない紫外線域の波長の光線をカットすることにより、遠景撮影時にクリアな画像が得られるが、低品質フィルターでは紫外線域の光線が有効にカットされていないためUVカットフィルターの効果が得られないことがあります(全ての撮影でUVカットの効果が得られるわけではなく、撮影条件や撮影環境などにより効果が得られないときもあります)。コリメーターによる解像確認検査を行うと低品質フィルターでは解像度が劣り、画質の低下が懸念されます。低品質のC-PLフィルターではこのようにチャートにピントが合わず解像不足が顕著なものがあり、望遠系のレンズに特に解像不良の影響が出る恐れがあります。❶低品質フィルターは、写真撮影用途に適したガラスではなく、安価な板ガラス材を成形使用している。❷国内ブランドと酷似したパッケージを使用しているものもある。❸パッケージには、品質・性能とは異なる表記がされているものもある。検査項目検査項目低品質 UVフィルター国内標準レベル UVフィルター(マルチコート付)国内標準レベル C-PLフィルター            低品質 C-PLフィルター低品質フィルターでは一般的な反射防止コートが無いため、反射が強くなり透過率が低くなっている。国内標準レベルUV(マルチコート)97.5%低品質UV(ノンコート)90.6%UVフィルター分光特性比較フィルター解像確認検査装置によるUV、C-PLフィルター解像比較問題内容可視域400nm~700nmの平均透過率

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